スイスの香料メーカーのフィルメニッヒ（ジュネーブ）は、10日、2021年6月30日に終了した通年業績を発表した。売上高は前年比4.7％増の42億7200万スイスフランを記録した。 パンデミックは収益と利益に悪影響を及ぼし、21年度の当初の通期予想を下回る結果となった。下半期に大幅な収益の回復と収益性の改善があり前年実績を上回った。

香水および香料部門の売上高はファインフレグランスの回復と原材料の強い顧客需要により、前年比4.4％増加。味覚部門の売上高は砂糖削減ソリューションに支えられた飲料の成長と乳製品の成長に牽引され前年比5.2％増加した。

2020年3月に買収した フランスの植物ベースの化学原料メーカー Les Dérivés Résiniqueset Terpéniques（DRT）の統合は好調に進み、 北米、中国、インドの主要市場で2桁の収益成長を達成した。