にきび患者にみられる脳腸相関

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2021.10.6

国際部

尋常性ざ瘡(にきび)患者の腸の状態を評価した研究成果が9月23日、「International Journal of Clinical Practice」オンラインに掲載された。

今回の研究では、社会人口統計学的特性(年齢、性別、婚姻状況、学歴、職業、経済状況、喫煙アルコール習慣、慢性疾患)、以前の手術歴、同居人、食事を質問し、世界的なにきびの等級付けスコアで評価した。患者グループは102人(平均年齢:20.9±3.9歳)、対照グループは104人(同:21.8±5.0歳)。喫煙率は患者グループで有意に高かった。 1日当たりのコーヒー摂取量も患者グループで有意に多かった。にきび重症度を評価するglobal acne grading scoreによると、55.9%(57人)は中程度、39.2%(40人)は軽度、3.9%(4人)は重度、1%(1人)超重度だった。不安スコアは患者グループで有意に高かった。患者グループと対照グループの過敏性腸症候群有病数は有意差はなく、また、過敏性腸症候群とにきび重症度とは関係が見られなかった。脳腸相関(brain-gut-skin axis)に強力なエビデンスが確認されているため、この主題についてのさらに大規模なサンプルサイズの研究が必要であると示唆された。

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