資生堂、R&D理念「DYNAMIC HARMONY」を制定 5つの研究アプローチを柱に

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2021.11.23

編集部

株式会社資生堂(東京都中央区/代表取締役社長兼CEO:魚谷雅彦)は11月18日、研究開発(R&D)の強化を目的に、独自の研究開発理念として、新たに「DYNAMIC HARMONY」を制定したと発表した。

「DYNAMIC HARMONY」は、明治期に日本初の民間洋風調剤薬局として創業して以来取り組んできた、西洋の科学と東洋の叡智を融合した成り立ちに端を発するものという。

ここでは一見相反する価値や両立が難しい価値を融合し、唯一無二の新たな価値を生み出すという独自のR&Dの考え方を同社の強みとして再定義し、明文化している。

また、「DYNAMIC HARMONY」は5つの研究アプローチを構成している。

1:Inside/Outside 「肌の内/外」
体内、心、肌、外部環境などを繋ぐメカニズムを解明し、ホリスティックな考えに基づき、顧客が本来もつ健やかな美しさを引き出す。

2:Functionality/Japan Quality 「機能性/日本品質」
期待を上回る圧倒的な機能性と、安全・安心をはじめとする日本ならではの徹底した品質へのこだわりを高いレベルで両立する。

3:Science/Creativity 「科学/感性」
多様な顧客に心から満足してもらうために、潜在的・主観的な感性や気持ちを客観的なサイエンスで解き明かすことにより、これまでにまだ誰もが感じたことのない美や心地よさの感覚・体験を新たに創り出していく。

4:Premium/Sustainability 「プレミアム/サステナビリティ」
人や社会や地球環境への尊重・共生と、効果や上質なデザイン、感触などから感じる満足感を両立させる、資生堂ならではのサステナブルな価値創出に挑戦する。

5:Individual/Universal 「個/普遍」
長年蓄積してきた世界中の膨大な顧客データを活用し、顧客一人ひとりにパーソナライズした最適なソリューションを生み出すことで、多様な価値観をもった顧客ニーズを満たす独自価値を創出する。

また同社は、これまで長年強みとしてきた研究領域を深化させるとともに、変化する社会環境や顧客ニーズに迅速かつ幅広く対応していくとしている。

さらに、研究アプローチは常に変化しながら、今後6つ目、7つ目のアプローチを創出するなど、進化を続けていくとしている。

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