「患者満足第一」方針に!フェイスリフト専門・クリニック宇津木流
2013.11.18
編集部
クリニック宇津木流(東京都千代田区、院長宇津木龍一氏)は、帝国ホテルのタワー棟内に開設する形成外科、皮膚科を診療するクリニック。2007年に開業し、ほとんどの患者が紹介とリピーターで占める。開業以来、現在までのフェイスリフト累計症例数は、約250例にのぼる。手術は、全身麻酔で6~8時間。準備を入念に行うため、フェイスリフト患者は、月3人が限界。その他の手術は1日1人、週3人までとしている。
診療項目は、しわ・たるみの治療と予防。特に、フェイスリフトと眼瞼下垂、額やまぶたのしわ取り手術を最も得意としており高周波・レーザー治療や解剖の知識に基づいたボトックス注入、再生医療などアンチエイジング医療に卓越した技を持つ。初診では、患者に対し自然な表情のまま劇的に若返った症例写真を見ながら、オーダーメイドのフェイスリフトについて1時間かけて説明する。その後、手術までに2~3回来院してもらい、コンピュータ上でシミュレーション写真を見ながら、術後の予想結果を確認する。「患者は、他人にわからないようなほんのわずかな表情の変化でも気に入らないことがある。顔の手術にシミュレーションは極めて重要。また、施術は、患者がいくつになっても女性・男性らしくはつらつと生きるためのお手伝いをするのが私たちの使命であり、それが結果として喜びに通じる」(宇津木医師)と患者の満足を得る妥協をしない医療を貫く。
フェイスリフトに再生医療応用
クリニック宇津木流 宇津木龍一院長に聞く
「抗加齢(アンチエイジング)に伴う顔のシワ、シミを取る美容医療の火付け役となったのは、レーザーなどの光療法や最近ではサーマクールに代表される電磁波療法などの非手術的療法があります。痛みや腫れがないことから大きな朗報をもたらしました。シワの治療ではコラーゲンの抗原を処理し、拒絶反応を極力少なくした牛由来コラーゲンや微生物由来のヒアルロン酸による注入療法が一般的です。さらに、シワをつくる顔面表情筋の一部を動かなくしてシワをとるボトックス療法など顔全体の印象を若がえさせる非手術のアンチエイジングが隆盛を極めています。」
―専門領域であるフェイスリフトと眼瞼下垂施術の特徴は
「私のフェイスリフト(手術)は、縮んだ表情筋を緩めて引っ張り上げることで、自然で明るい表情になり劇的にしわ・たるみを改善できるのが特徴です。一般的に皮膚を引っ張ってシワ、たるみをなくす手術が多く見られますが表情筋処理によるシワ取り手術では、10年経過しても自然な若さを長期間持続できます。また、患者にとって術後の表情が険しくなってしまいがちな眼瞼下垂の手術は、ゆるんだ眼瞼挙筋腱膜とミュラー筋を一緒に短縮する術を行っています。また、表情が怖くなりそうな患者さんには、眉毛を吊り挙げる手術を一緒に行って表情が明るくなるようにしています。」
―再生医療を美容外科に応用する動きが見られます。どのように考えていますか
「再生医療とは、事故や病気、加齢などによって失われた機能を本来の機能に近づける新しいコンセプトの医療です。再生医療を美容外科に応用する場合、現在もっとも需要が高いのがアンチエイジング領域への応用です。これまで、しわやたるみなど形の老化は治せても、皮膚そのものの老化は治せなかったが、再生医療によって、加齢によって衰えた皮膚も再生できるようになってきたことは高齢化社会にとっては朗報です。」
―フェィスリフトに再生医療を採り入れていますね
「患者の耳から採取した皮膚を外部の機関で培養し、加齢によって衰えた皮膚をバイオの力で再生させる再生医療を行っています。加齢によって減った線維芽細胞を自分自身の細胞で補充してコラーゲンを作りだすなど効果を持続させる点が特徴です。コラーゲンやヒアルロン酸注射よりも効果はマイルドですが、3年くらい持続します。自家培養線維芽細胞移植による皮膚再生治療は、若い皮膚や単独では効果が少ないのですが、高齢者の老化皮膚や、手術との併用治療には大変効果的です。しみ、しわ、たるみはこれまで医学的には治療法がないに等しいものでしたが、この10年で、さまざまな治療法が急速に開発され、誰もが受けるべき医療に発展しています。」
●宇津木龍一院長プロフィール
1980年北里大学医学部卒業、形成外科学教室に所属、1995年北里研究所病院美容外科・形成外科創設、部長、1999年北里研究所病院美容医学センター創設、センター長に就く。2007年クリニック宇津木流開設。