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ヒトの抜け毛が多いのは8月と9月

ヒトの抜け毛とその季節性についての新しい研究成果が10月24日、学術ジャーナル出版社のWileyからプレスリリースされた。今回の研究調査は、米国ジョン・ホプキンス大学医学部皮膚科のE.Y. Hsiang博士らにより、2004~16年のGoogle Trendsのデータを用いて人口レベルでの抜け毛と季節との関係を探ったもの。研究の詳細は「British Journal of Dermatology」オンラインに掲載されている。

調査対象は8か国で、そのすべての国で夏と秋に抜け毛が増えていることが確認された。国や地域などの地理的に限定された場所での、小さなサンプルサイズ(少人数)を対象とした従来の研究でも抜け毛の季節変動は観察されており、今回の大規模調査は従来の説を支持するものとなった。抜け毛のメカニズムとしては、ヒトの毛周期の中でも休止期(テロゲン期)を迎えた髪が最大の割合を占めるのは夏期、最小なのは冬期になるということがあげられる。さらに最近の研究では、夏期の中でも8月と9月が最大の抜け毛のピークであり、成長期を迎える髪が最大の割合となるのは春の初めということが明らかとなった。しかし、抜け毛に季節変動があるということはいまだに生理学的に説明できないままである。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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