InstagramとTikTokのコンテンツに見る脱毛症患者への情報を調査した結果が12月5日、「Journal of Drugs in Dermatology」オンラインに掲載された。

脱毛に苦しむ患者の医療情報や教育の一般的な情報源となっているSNSの人気コンテンツの特徴を把握することを目的とし、InstagramとTikTokを調査。2020年12月以降の投稿から脱毛関連ハッシュタグ10個のうち最も人気のある上位9つの投稿について、定量分析と定性分析を用いて評価した。

その結果、Instagramの90件では、医療関係者以外のインフルエンサーによる投稿が66％、髪とウィッグの会社による投稿が29％、医療専門家による投稿が4％だった。TikTokの100件では、医療関係者以外のインフルエンサーによる投稿が38％、患者による投稿が38％、髪とウィッグの会社による投稿が14％、医療専門家による投稿が10％だった。上位の投稿はいずれも、専門医委員会認定の皮膚科医によって作成されたものではなかった。SNSコンテンツの大部分は、エビデンスに基づく医学によって実証されていないヘアケア製品、サービス、または治療法を宣伝いた。Instagram と TikTokは、皮膚科医が脱毛症について一般の人々を教育すると同時に、誤った情報を修正する新しい機会を提供できるものと考えられる。