パンデミック後のタイのZ世代の消費動向
2023.03.3
国際部
タイのZ世代の消費者はパンデミックの後、個人消費に対して消極的になっているが、持続可能で健康に基づく製品に優先的に支出する傾向があるようだ。グローバル市場調査会社ミンテルが2月21日リリースした調査によれば、25歳未満のタイ人は、経済の低迷、インフレ、進行中の気候危機を懸念しており、支出に対して消極的であり、4分の3(75%)が物質的なものに費やすよりも将来のために貯蓄することを選択している。
同社は18~25歳の547人のタイのインターネット ユーザーを対象に消費動向を調査した。Z 世代が経験した多くの困難にもかかわらず、持続可能性と社会的目的に対して強いコミットメントを持っていることが明らかになった。また、Z 世代は自分の価値観が選択したブランドに反映されることを期待しており、 調査対象者の4分の3以上(76%)が、環境を維持するために日常生活により多くの努力を払っていることに同意し、25% は持続可能な製品にもっとお金を支払う価値があると考えていた。
購入を決める要因として、調査対象者の5人中4人以上(86%)が購入前に製品レビューを読んでいた。また、健康上の利点(53%)を提供する製品、信頼できる情報源によって認定されている製品 (39%)、環境に優しい製品(36%)に支出することにも前向きな意見が多くでた。
流通チャネルの調査では、オンライン チャネルは依然として若いタイ人が最も頻繁に利用するチャネルであり、5人中3人以上(65%)がオフラインよりもオンラインで買い物をしたいと回答。同様の割合(64%)がリラックスする方法としてソーシャル メディアを閲覧していると述べている。