資生堂、神奈川県内の拠点を大幅統廃合

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2013.02.1

編集部

国内化粧品メーカーの最大手である資生堂(東証:4911)は、1月31日都内で記者会見し神奈川県内にある拠点のうち、鎌倉工場(鎌倉市岩瀬)及び、資生堂リサーチセンター(横浜市金沢区)の閉鎖を発表した。

鎌倉工場は国内4生産拠点の一つであり、年間およそ1億個(現品:約 5,800 万個、見本:約 4,200 万個)を生産してきたが、2015年3月を目処にこれを閉鎖。国内及び海外の生産拠点に移管するとしている。鎌倉工場は1959年の設立。敷地面積はおよそ2万6千平方メートルで当時東洋一の化粧品工場として誕生。ドルックス、クレ・ド・ポーボーテ、エリクシール、ベネフィーク、マキアージュなどのブランド生産し、現在では化粧水、乳液、クリーム、口紅などおよそ3,000種の化粧品を製造。国内で流通する口紅の大半を同工場が製造していたという。また近年人気の企業工場見学の人気コースでもあったが、同日新規予約の休止も発表された(尚、予約済みの場合は実施とのこと)。

今後は、口紅の生産を掛川工場(静岡県掛川市)に、スキンケア製品に関しては大阪工場(大阪市)とベトナム工場にそれぞれ移管するとしている。今回の再編目的は高収益構造の確立に向けた、組織や業務を抜本的に見直す「事業構造改革」の一環という。この再編によりおよそ60 億円を特別損失として計上する見込みであることも発表。同時に3月期の営業利益予想を従来計画の400億円から245億円(前期比37.4%減)に下方修正した。

これを受け、株式市場では翌2月1日終値において、前日比93円安(-7.34%)の1,174円となった。

 

 

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