不二ビューティ、次代を担う人材教育に力を入れる
2013.12.11
編集部
たかの友梨氏が率いる株式会社不二ビューティ(東京都渋谷区)は、セラピストとしての基礎教育やブラシアップ教育、「地獄の特訓」と名付けた幹部社員教育などを導入・実践するとともに資格の取得、階級制度とリンクさせた外部養成機関での受講制度も採り入れた総合教育体系を確立し、人材の育成に力を入れて取り組んでいる。心のこもった接客対応と施術の向上を図り、次代を担う美のプロフェッショナルを育てる狙い。
社員教育は、本部(教育部のエステティックアカデミーで基礎を学ぶ新人研修とエステサロンへ配属後の3ヵ月研修(正社員研修)、6ヶ月目のステップ研修がある。いずれももセラピストとしての基礎技術を習得し、技術力の基盤を作ることが主眼。また、現場のセラピストに対してもブラッシュアップ研修を実施し、技術・接遇面の向上を常に継続して実施。本部は、これらの教育を通じて本人の適性などを把握し、キャリアアップに繋げている。
同社の教育制度でユニークなのが「地獄の特訓」や「7つの習慣」と称した特別研修制度。いずれも店長以上の幹部候補生を対象とした教育制度。外部の教育専門会社が主催するセミナーに参加する形態。同社では「この特別研修制度に年間300人以上が受講している」と言う。また、業界団体が行う資格認定の受講も積極的で、職階級と免許取得(資格)を連動させた昇格制度の導入も図っている。
こうした教育体系に基づく人材教育に同社は、年間3,000万円の予算を組んで次代を担う人作りに取り組むなど業界における人材教育のモデル企業として注目される。