栄養ドリンクの飲み過ぎで心機能に影響を及ぼす恐れ
2014.01.21
編集部
疲労回復や栄養補給に効果があるとされる栄養ドリンク(エナジードリンク)が、不整脈や心停止など、心機能に影響を与える恐れがあることが「American Journal of Cardiology」誌1月号に掲載された。
栄養ドリンクの大量摂取が、からだに悪影響を及ぼすといういくつかの報告はすでになされている。今回の研究では、5例の心房性不整脈、 5例の心室性不整脈、 1例の QT延長、4例の ST部分上昇を含む、合わせて17の心血管疾患患者の報告を精査した。うち13例は男性、15例は年齢が31歳以上、1例はもともと軽度の心疾患を持っていた。重篤な疾患のうち5例で栄養ドリンクの急激な大量摂取、4例で飲酒または薬物摂取が報告されていた。
この結果から、栄養ドリンクと心機能に直接の関係があるとまでは言い切れない。しかし、研究者らは「医師は患者に、栄養ドリンクの消費量をたずねるべき」とし、若年者などには大量摂取についての危険性について注意をした方がよいとしている。