米香料開発メーカーのインターナショナル・フレーバー&フレグランス社（IFF）は1月16日、イスラエルのフレーバー開発会社Aromorの買収を完了したと発表した。買収取引の条件は公表していないが、Aromorの買収によりIFF社はおおよそ3500万ドルの業績アップを見込んでいるという。今後、AromorはIFF社のフレグランス原材料事業の一環となり特殊な成分の開発を強化する。

同社 最高経営責任者（CEO）のダグ・タフ氏は、「この重要な戦略的買収を完了して喜んでいる」と述べた。Aromor社が提供する香りのポートフォリオと技術開発プロセスで全体的な収益性を改善することになる。また、特殊素材の開発·生産を強化するため、研究開発や製造能力の向上にこれからも投資していく計画がある、と同氏は付け加えている。

IFF社は昨年12月にインドネシアへの設備投資の拡大と潜在的マーケット開発の事業計画を発表している。海外展開では東南アジア、中近東など新興市場でのビジネス展開の加速化がより一層激しくなってきた。