医薬品各社のトクホ取得件数4年間累計で24件
2014.02.3
編集部
医薬品各社9社の特定保健用食品(トクホ)の表示許可件数が2010年か2013年の4年間で累計24件(品目)に達したことが明らかになった。消費者庁のトクホ表示許可件数(年間、月別)の中から医薬品各社別の表示許可件数と表示許可内容について美容経済新聞社が独自に集計(表参照)して明らかになったもの。
4年間の9社合わせた累計表示許可数24件の中で、トクホ表示許可を一番多く取得した企業は、大正製薬と佐藤製薬がともに5件、大塚製薬工場(大塚ホールディングス傘下、2014年1月に2件の表示許可を取得)4件、持田製薬3件などとなっている。
4年間の累計でトクホ表示許可5件を取得した持田製薬は、2012年5月に食物繊維入り粉末飲料「グルコリ―ナ」など3件の表示許可を取得。同様に、表示許可5件を取得した大正製薬は、2012年8月に水溶性食物繊維入り清涼飲料水「コレスマネ―ジ」など3件の表示許可を取得した。また、新顔として堺化学グループのカイゲンファーマが2013年10月と12月にコレステロール抑制などの清涼飲料水2件の表示許可を取得している。
特定保健用食品(条件付き、規格基準型、疾病リスク低減表示、再評価など)の表示許可制度(更新なし)は、1991年に創設され、1993年に第1号の表示許可が適用された。以来、2013年12月現在までに消費者庁(2009年9月厚労省から移管)からトクホ表示として許可された累計総件数(品目)は、オリゴ糖や乳酸菌、食物繊維、コレステロール、カルシウム吸収など7カテゴリー(用途)合わせて1,095件に達した。この内、最もトクホ表示許可を取得(累計)したのは、健康食品や化粧品事業を行なっている東洋新薬(2013年3月期売上高94億円)で、235件(2013年12月現在)。次いで、味の素ゼネラルフーヅ39件(同)などとなっており食品会社がトクホ表示許可の取得上位にランクしている。