米コティは伊オートバイ大手のピアジオ・グループとフレグランス開発で独占的パートナーシップを締結したと17日、発表した。ピアジオ・グループのスクーターとして象徴的なブランド「べスパ」から男性用、女性用のフレグランスの開発、製造、販売をコティが手掛けることになる。べスパ・フレグランスの製品ラインは2014年5月にデビューすると予想される。

ピアジオ・グループは1946年にべスパの製造販売を開始した。1953年にオードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペック主演の映画「ローマの休日」に使用されたことで有名になる。最近では欧州、アメリカ市場からアジア市場に進出し、インド、ベトナムでの業績を伸ばしているという。2013年のべスパの売上台数は18万台を超えており、今回のフレグランス開発提携はスクーターブランドの愛用者をターゲットにするビジネス戦略と考えられる。

コティはアディダス、カルバンクライン、クロエ、ダビドフ、マークジェイコブス、 OPI 、フィロソフィー、プレイボーイ、リンメル、サリーハンセンなど世界的なブランドに製品提供している。