英蘭ユニリーバ、中国の水浄化システム開発会社の株式過半数取得
2014.03.12
国際部
英蘭ユニリーバは中国の大手水浄化開発会社 Qinyuanグループの株式の過半数を非公開金額で取得したと9日、発表した。同社は「Pureit」のブランドで東南アジア、南アジア、中南米、アフリカ市場で展開している水の浄化ビジネスを構築しており、この中国企業との契約で水浄化事業の規模を大幅に拡大するとみられる。
同社最高経営責任者(CEO)のポール・ポールマン氏は この戦略的な投資は中国での過去10年において最大の投資としており、「これからはユニリーバ傘下で PureitとQinyuanが補完的に技術供給し、また Qinyuanのローカルマーケティング力、製造·流通力を活用していきたい」と語っている。
ユニリーバは“持続可能な生活計画”に基づき、2005年より浄水器の販売を開始しており、現在では世界4500万におよぶ人々に安全な飲料水へのアクセスを提供しているという。
一方、中国の水浄化市場は急速に成長しており、過去3年間の年間成長率は20%以上とも言われている。Qinyuan は中国市場の発展に重要な役割を果たしてきており、2013年の売上高は1億4000万ユーロ相当を記録した。