北米、南米のビューティ&パーソナルケア産業のトレンドーユーロモニター調査

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2014.03.21

国際部

グローバル市場調査会社ユーロモニターは北米、南米の主要15カ国におけるビューティ&パーソナルケア産業の最近の動向と傾向を調査しまとめた。主要諸国での消費者動向のハイライトを5日、ブログで発表した。多機能フェイスクリーム、ネイル製品、スキンケア、直接販売などに顕著な動きがあるとしている。

多機能フェイスクリームとして BBクリームは、ブラジル、メキシコなどの国で人気が急増。2012年にロレアルのガルニエブランドがメキシコで最初の BBクリームを発売して以来、いくつかのマスブランドも国内で幅広い製品の販売を開始している。BBクリーム 一つで日焼け止め、下地クリーム、ファンデーションの役割を果たすという“お買い得”感が消費者の購買欲を押し上げるのではないかと分析している。

ネイル製品はアルゼンチン、ドミニカ共和国などの市場で人気が右上がりで伸びている。アルゼンチンではネイルカラーがリップスティックの売上を超えるほど、ビューティアイテムとしての地位が向上した。ドミニカ共和国ではビューティ&パーソナルケア産業の売上高は減少したものの、ネイル製品は種類と色の開発が奏功して販売数、売上高ともに堅調に伸びた。

スキンケアでは、チリで製品開発が目覚ましく進んでいる。アンチエイジング製品として新しく女性用、男性用の製品が市場に登場している。カナダではアンチエイジングへの需要が高まり、アジア系移民の影響で特にホワイトニング・スキンケアの需要が増加している。このため、国内製品のみならず、台湾などのアジア系海外メーカーのホワイトニング製品の売れ行きが際立ってきた。

直接販売チャネルは南米で台頭している。ボリビアでは大企業の多くが自社製品の販売に直接販売チャネルを活用している。ボリビアの直接販売はテレビコマーシャル、印刷メディア、看板などの伝統的な広告戦略に依存している。また、エクアドルでは2013年、直接販売が全ての産業の販売チャネルとして最も成長率が高かった。ビューティ&パーソナルケア製品は、その中で最大の販売チャネルの地位を確立した。直接販売は、社会的、経済的に格差のある消費者層への販売ネットワークとして今後さらに浸透していくことが予測される。

一方、アメリカの動向として、ハイファッションブランドのカラーコスメ市場への参入加速、多機能・高性能なスキンケアへの需要の高まり、革新的なデバイスを登用して消費者へのサービスの向上、自然化粧品への関心の高まりなどをトップ5として取り上げている。今回の調査で、15諸国の国ごとにまとめたトップ5の動きについては同社のウェブサイトからエクゼクティブサマリーを入手することが可能。

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