J-TECと富士フイルムが再生医療で基本契約

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2014.05.8

編集部

再生医療ベンチャーのジャパン・ティッシュ・エンジニアリング( J-TEC、ジャスダック上場)は、富士フイルムと再生医療製品の研究開発業務の受託に係る基本合意書(業務委託基本契約、4月1日付け)を締結した。J-TECは、同契約に伴い、受託開発収入が見込まれることから2015年3月期の業績伸長に好影響を及ぼす見通し。

基本契約は、2010年10月6日付締結の「業務提携に関する契約」を発展させ、富士フイルムが開発した細胞培養足場材を活用した再生医療製品の研究開発業務を同社が受託し、再生医療の実用化に向けた取り組みを加速する。契約の有効期間は、5年間。

受託業務内容 は、冨士フイルムが開発した微生物を用いて人工的に作製された生体適合性ヒトコラーゲン(リコンビナントペプチド)について再生医療製品としての研究開発を行ない、事業化の可能性に繋げる狙い。

J-TEC_自家培養表皮「ジェイス」J-TECの2014年3月期売上高は、国内初の再生医療製品として製造承認を取得(2007年10月)し、保険収載された自家培養表皮「ジェイス」(写真・培養表皮シート)の売り上げが好調に推移したことで、2013年3月期比4億4000万円増の10億800万円となった。

2015年3月期は、冨士フイルムからの研究開発受託に伴う受託開発収入が見込まれることから売り上げを押し上げるのは必至と見られる。

現在、冨士フイルムは、J-TECの株式の約半数を持つ大株主。

参考リンク
J-TEC

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