「歯のホワイトニング」に高い関心~アジア5都市の美容調査結果
2014.07.17
編集部
株式会社日本能率協会総合研究所(略称:JMAR)では、近年注目を集めるアジア新興3大都市「バンコク(タイ)」「ジャカルタ(インドネシア)」「ホーチミン(ベトナム)」、及び美容・健康先進都市「ソウル(韓国)」「東京(日本)」の女性を対象に、「女性の美容・健康ニーズ アジア5都市調査 2014」を実施した。結果では、今後使用したい有償の美容サービスで、「歯のホワイトニング」が5都市に共通して上位にランクインした。
同調査は、5都市に3年以上居住する女性(20歳代~50歳代)を対象に実施された。サンプル数は、計2,000サンプル(各都市400サンプル、各都市各年代100サンプル) 。
JMAR調べによると、「健康の維持・増進」を「日頃から強く意識しており、十分な対策をしている」と回答した人は、東京・ソウルの1割台に対し、ジャカルタでは約6割に達し、ホーチミン約5割、バンコク4割台と高かった。「美容・ビューティケア」についても、ジャカルタ・バンコクは4割以上。東南アジア3都市の美容と健康に対する強い関心がうかがえた。
東京では「白髪」「くせ毛・うねり」「まとまりがない・パサつく・はねる」といった髪に関する悩みが上位だが、ジャカルタ・ホーチミンは「抜け毛・薄毛」「フケ」といった頭皮に関する悩みが上位に挙げられた。全体的に、東京以外の都市では髪・頭皮に関する悩みの程度は高い。特に、東南アジア3都市では髪より頭皮に関心が向けられている。
東京・ソウルでは「肩こり」、ソウル・ホーチミンでは「目の疲れ」が顕著に高い。また、「頭痛」「不眠」は東京以外で高く、特にホーチミン・ジャカルタで悩んでいる人が目立った。東南アジア3都市では肩より首から上の不調が目立っている。
今後使用したい有償の美容サービスについては、「歯のホワイトニング」が5都市に共通して上位にランクインした。バンコクでは「レーザー」系のエステが目立った。東京以外では総じてエステ等の美容サービスへの利用意欲が高い。特に東南アジア3都市でのエステ美容への関心の高さが見受けられた。
定期的に飲用している美容・健康ドリンクの調査では、ホーチミンでは半数が「豆乳」を定期的に飲用している。ジャカルタでは「ミネラルウォーター」、ソウルでは「果実酢・酢飲料」、バンコクでは「コラーゲン入り美容ドリンク」「コラーゲンパウダー(粉末タイプ)」といったコラーゲンが人気。東南アジア3都市での飲用率の高さが目立っている。
JMARは、成熟化が進み新たな消費意欲の喚起が難しい東京・ソウルに対し、東南アジアでは、女性の健康・美容に対する強いニーズと、様々な商品・サービスへの高い消費・利用意欲がうかがえる、とまとめている。
- 参考リンク
- 株式会社日本能率協会総合研究所