妊娠中の高血圧は子どもの高血圧につながる!?

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2012.06.18

編集部

かつては妊娠中毒症とも呼ばれていた妊娠中の高血圧が、生まれてくる子どもの小児期および青年期に高血圧をもたらすことが最近の研究で明らかになった。

 

出産前後に高血圧とともに生じる痙攣や意識消失などの神経症状を呈する疾患を子癇といい、妊娠高血圧は子癇前症とよばれている。研究筆頭著者の英オックスフォード大学心臓血管内科部門のPaul Leeson氏によると「子癇前症を合併した妊娠は、母子ともに将来の高血圧発祥リスクが高まることを意味する早期兆候であり、本知見が子癇前症を経験した母親から生まれた子どもたちの監視が必要なことを示唆している。高血圧発症リスクの理解を深めるため子癇前症の既往歴を検討することは有益である」と述べた。

 

医学誌「Pediatrics(小児科学)」オンライン版に、5月21日に掲載された今回の研究で、Leeson氏らは、子癇前症に暴露された小児および青年と、暴露されていない小児および青年4万5,000人超を対象に、心血管疾患の危険因子を検討した1948~2011年の18件の研究のメタ分析を実施。その結果、子癇前症では非子癇前症に比べて、小児期および青年期での血圧が高いことが判明。子癇前症群の収縮期血圧は非子癇前症群よりも平均2,39㎜Hg高く、拡張期血圧は平均1,35㎜Hg 高かった。

 

米ロングアイランド・ジューイッシュ・メディカルセンターのNatalie Meirowitz氏は、「多くの妊娠女性は肥満になるが、この肥満が子癇前症の危険因子となる可能性がある」とし、妊娠中の肥満を予防することは将来的な母子の危険因子を予防することにもなると、予防の重要性を説いている。

 

 

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