東洋新薬「フラバンジェノール」がステロイドの副作用を軽減
2012.11.5
編集部
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株式会社東洋新薬は、同社の独自素材「フラバンジェノール」に、ステロイド剤の副作用を軽減することを確認した。
フラバンジェノールは、フランス南西部に植林された海岸松の樹皮から抽出される成分。ポリフェノールを豊富に含み、抗酸化作用や血流改善作用など生理活性を示している。近年では、強力な美白作用や抗シワ作用が確認されていた。
現在、ステロイドはアトピー性皮膚炎に代表される皮膚疾患や病気の治療にも使用されている。だが長期間使用により皮膚が薄くなったり、毛細血管が脆くなったりなどの副作用が問題化されていた。
福岡大学医学部皮膚科学教室 中山樹一郎教授どの共同研究となった今回の研究では、ラットにステロイドの一種であるデキサメタゾン、またはデキサメタゾンとフラバンジェノールを3日間投与。その後クロロフォルムを用いて人工的に肌を荒れさせ、肌荒れさせた面積に対する血液成分がにじみ出た面積を、画像解析の相対比により算出した。
その結果、フラバンジェノールを投与したグループの血管透過面積の相対比は減少し、ステロイド使用による副作用を軽減することが示唆された。
なお、この発表は第64回に日本皮膚科学会西部支部学術大会により発表されている。
美容成分が注目され使用されていたものを研究、分析することにより、皮膚疾患や疾病に対する薬効が認められるケースが増えている。消費者にも健康食品や美容成分の効果や効能がはっきりとわかるよう、検証を進める必要がありそうだ。
●問い合わせ
株式会社東洋新薬
http://www.toyoshinyaku.co.jp/index.php
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