運動しながらデスクワーク~トレッドミル・デスクの効果は
2015.02.25
編集部
トレッドミル(ランニングマシン)と机を一体化したものが「トレッドミル・デスク」。デスクワークしながら歩くことで、運動不足の解消、集中力の向上、腰痛や肩こりなどの緩和に効果があるとされている。肥満と運動不足に悩むアメリカでは企業単位での導入事例もあり、日本でも通販などで簡単に購入することができる。
今回の調査は過体重/肥満のオフィスワーカー41人を、トレッドミル・デスク使用と非使用で3か月間の調査を実施。身体活動と座りがちな行動の変化を調査した。その結果、トレッドミル使用の人では、毎日の歩行数が増加(1622歩)、軽めの身体活動(1時間当たり1.6分)、座っている時間が減少(1時間当たり3.6分)した。研究者らは、トレッドミル使用によって、肥満のオフィスワーカーの身体活動と座りがちな行動に好ましい変化が見られたとしている。
職場で使用する器械ということもあり、トレッドミル・デスクの効果に関しては、費用対効果などの研究も続けられてきている。これまでのところ結果は、まちまちで、生産性の向上と器械導入の費用が見合わないとするもの、長期間の使用で生活習慣病予防となるとするもの、転倒の危険性などがあげられる。仕事中に使う軽い運動器具としては、バランスボールなどもあるが、やはり効果ははっきりとしていないのが現状のようだ。