東洋新薬、三相乳化技術が有効成分を浸透させる作用を確認
2015.06.10
編集部
株式会社東洋新薬(福岡県福岡市)は、三相乳化技術を用いた化粧品に、有効成分の皮膚浸透性および、角層細胞間脂質モデルとの馴染みを良くする作用を確認し、日本薬剤学会第30年会において発表した。
三相乳化技術は、従来用いられてきた界面活性剤の化学的作用による乳化ではなく、柔らかい親水性ナノ粒子の物理的作用(ファンデルワールス引力)を利用した新しい乳化技術。
同社ではこれまでに、三相乳化技術ならではの特徴・強みを生かして 、界面活性剤フリーで肌に優しい基礎化粧品、みずみずしい感触とクリーム級の保湿力を兼ね備えたクリームインジェル、耐水耐汗性に優れる日焼け止めやハンドクリームなどへと応用展開してきた。
今回同社は、城西大学 教授の徳留嘉寛氏との共同研究で、三相乳化技術を用いた化粧品は(1)有効成分を皮膚に浸透させ、油の量でその浸透量をコントロールできる可能性があること、(2)細胞間脂質モデルを壊さず良好に融合する(馴染む)ことをそれぞれ確認したとしている。
- 参考リンク
- 株式会社東洋新薬