フラーレンに「紫外線などからの毛髪保護効果」を発見
2015.06.17
編集部
ビタミンC60バイオリサーチ株式会社(東京都中央区)は、大阪大学大学院医学系研究科皮膚・毛髪再生医学寄付講座の乾重樹准教授との共同研究により、紫外線・ブリーチ剤・パーマ剤による毛髪ダメージをフラーレンが抑制することを発見した。
同研究は、2015年6月8~13日にカナダのバンクーバーで開催された第23回世界皮膚科学会において発表した。
毛髪に、紫外線を2~4J/cm2で照射した後、電子顕微鏡で観察したところ、毛髪表面のキューティクルの剥離が観察されたが、フラーレン処理された毛髪では剥離が見られなかった。
このことから、フラーレンが紫外線から毛髪を保護したことが示された。紫外線以外にも、パーマ処理、ブリーチ処理された毛髪においても、フラーレンが毛髪を保護することが示されている。
さらに人工毛に対する紫外線照射においても、フラーレンが保護効果を示した。これらの結果から、抗酸化剤であるフラーレンが、健康な髪を維持するのに効果的であることが明らかになった。
- 参考リンク
- ビタミンC60バイオリサーチ株式会社