大学発ベンチャーハイパーブレイン認知症予防用アロマ精油開発販売

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2013.03.7

編集部

大学発ベンチャー(鳥取大医学部)のハイパーブレイン(鳥取県米子市、鳥取大医学部内、社長加藤豊氏)は、認知症予防を目的としたアロマ精油を開発し、直販と代理店を通じて高齢者向け中心に本格販売を開始した。

認知症予防用アロマ精油を開発したのは、鳥取大医学部浦上克哉教授らのグループで、アルツハイマーの臨床試験中に物忘れ以前に臭いが分からなくなることに注目。そこで、アロマ精油を臭覚や交感神経の刺激に利用して治験したところ臭覚が改善されるなどの症状が現れた、このため医薬品として開発する計画があったが「一般品としてより広く普及させた」(加藤社長)としてハイパーブレインを設立し、アロマ精油の事業化に踏み切った。

同社は現在、有機栽培のハーブと果実(オレンジ)から抽出したアロマ精油を臭覚、交感神経に刺激を与えて頭をはっきりさせたい受験生や高齢者向けに昼用と副交感神経を刺激してリラックス効果を出す芳香浴に最適な夜用の2タイプを商品化し「リ・ブレイン」(商品名)のブランドでアンテナショップでの小売販売と病院、老人施設などに直接販売。また、東京、大阪に代理店を設置して高齢者ドライバー向け中心に販売を開始した。「リ・ブレイン」の価格は、昼夜セットで3990円。今後、中国、四国地区にも代理店網を設置する計画で検討を始めた。

同社の有力代理店であるブレインメイト(新宿区)は「自動車連盟と提携して高齢者ドライバー向けに拡販して行きたい」(中村社長)と意気込みを見せる。

ハイパーブレインは、ヒノキの間伐材から抽出したアロマ精油をペット用消臭剤として商品化しており今後、アロマ精油の用途開発に一段と力を入れる。

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