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Twitterユーザーの抗肥満薬への関心を調査

抗肥満薬に言及しているツイートを分析した結果が10月26日、「Journal of medical Internet research」オンラインに掲載された。抗肥満薬は、健康的な食事、運動の推奨、生活習慣の改善と併せて肥満治療のために処方されているが、遵守率が低いことが報告されている。抗肥満薬に対する考えは患者の行動に関連しているという仮定のもと、健康調査のツールとしてTwitterのツイートを観察的定量的および定性的研究で分析した。

2019年9月20日から2019年10月31日までの抗肥満薬に関連するハッシュタグを含むツイートを検索し、2045件のツイートを特定した。医学的問題を説明しているかどうかで分類した。さらに医療コンテンツを含むツイートを、言及したトピック(副作用、有効性、遵守)で分類した。さらに、そのツイートをポジティブまたはネガティブで評価した。ツイートに含まれるリンクについては、科学的または非科学的のいずれかに分類した。生成されたリツイートの数、「いいね」の数などを評価した。

最終的に780件のツイートを分析対象とした。抗肥満薬のリラグルチドとセマグルチドが大部分を占めていた(87.4%)。特にツイートの頻度が高かったコンテンツは治療効果に関連しており、リラグルチド、セマグルチド、およびロルカセリンに関連するツイートは、ポジティブ(肯定的)な割合が高かった。リラグルチドとセマグルチドに関連するツイートは、科学的リンクがある場合が最も多かった。セマグルチド関連のツイートは、「いいね」の確率が最も高く、Twitterコミュニティ内で最も拡散されていることが確認された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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