「ゲンコウ」の育毛メカニズムにおける血流改善作用を確認

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2015.08.25

編集部

sub1株式会社東洋新薬(福岡県福岡市)は25日、佐賀県固有の香酸柑橘類「ゲンコウ」果皮抽出物の育毛メカニズムにおける血流改善作用をヒト試験により確認したと発表した。

ゲンコウは、佐賀県馬渡島(まだらしま)に自生する香酸柑橘類の一種で、佐賀県固有の希少な果実。ゲンコウは果皮が厚く、酸味が強いことから、地元では調味料などに利用されている。

柑橘果皮は古来より生薬として用いられており、健胃(けんい)、利尿、鎮咳(ちんがい)、去痰(きょたん)の効果があることが知られている。また、柑橘果皮に含まれる成分には抗炎症作用、血流促進作用があるという報告もあり、近年、柑橘果皮の機能性に注目が集まっている。

ヒト試験では、健常成人6人を対象に、クロス・オーバー法にて実施した。ゲンコウ果皮抽出物含有溶液(ゲンコウ群)と、プラセボ溶液(プラセボ群)に片手を1分間浸漬させた後、レーザードップラー血流計を用いて0分後(浸漬直後)、10分後、20分後の指先の皮膚血流量を測定したところ、ゲンコウ群ではプラセボ群と比較して、20分後の皮膚血流量が有意に高くなることが確認された。

以上のことから、ゲンコウ果皮抽出物の育毛作用のメカニズムの1つとして、血流改善作用が関与していることが示唆された。今回の研究より、ゲンコウ果皮抽出物は毛髪の成長に欠かせない「血流」を促進させる機能を有しているため、育毛に対する作用も期待できる ことが明らかになった。

参考リンク
株式会社東洋新薬

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