シナモンで血糖値が下がるかも

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2015.10.21

国際部

シナモンは、肥満、耐糖能異常、糖尿病、脂質異常症の治療薬として市販されている。今回、シナモンに血糖値改善効果もあるかを検討した研究結果が10月16日、「Nutrition Journal」オンライン版に掲載された。

香料のシナモンの原料となる木は、ケイ(Cinnamomum cassia)、セイロンニッケイ(C. verum)、ジャワニッケイ(C. burmanni)の大きく3種類がある。香料としても漢方薬としても最高級とされるのはセイロンニッケイだが、今回の研究では漢方で通常利用されるケイ(Cinnamomum cassia)を主に使用した8件の研究を対象とした。

シナモン粉末または水にとかしたものを一日500mgから6g、期間は40日から4か月の範囲での試験内容で、シナモンで糖尿病の治療を行った場合、糖尿病前症の患者、治療前HbA1c(ヘモグロビンA1c)値が高かった患者で血糖コントロールの改善が見られた。動物実験でも空腹時血糖値、食後血糖値、HbA1c値の改善が確認された。

研究者らは、シナモンは糖尿病患者への追加の治療薬として有用である可能性があるとし、引き続き有効性と安全性を研究するとしている。

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