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イギリス人の大半がマイクロビーズ禁止の法令化を支持

国際環境NPO(民間非営利団体)グリーンピース英国がこのほど実施した調査では、イギリス人の圧倒的多数は化粧品へのマイクロビーズの使用を規制する法案が国内に導入されるべきだと考えているらしい。海洋のプラスチック汚染に関するリーダーシップテーブルにイギリスの首相も米国と同様に着くべきだと90%以上が望んでいるという調査結果が4月14日、発表された。

調査は英国の成人(16歳以上)1,000人をランダムに選択して、4月5〜7日に実施された。調査実施時、若い女性の間での認知度は高かったが回答者の3分の2近くはマイクロビーズが何であるかを認識していないという実態も明らかになった。説明を受けた後、大半の回答者はそれらを含有する製品の使用を控えると回答したという。マイクロビーズは洗顔クリーム、スクラブ、歯磨き粉など多様なパーソナルケア製品の成分に含有されている。海洋汚染および海洋生物への影響が懸念されてマイクロビーズの使用を規制する動きが活発化し米国、カナダでは既に法令化された。

このような動きに対してイギリスでは、未だ環境問題として取りあげられていないという現状がある。グリーンピース英国は今回の消費者へのアンケート調査とウェブサイト上で集めた25万人以上の署名を添えてイギリス政府へ法令化の請願を強化していくようだ。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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