米国連邦実験生物学会会誌に4月29日発表の論文によると、いよいよ白髪を「治療」する時代が来るかもしれないという。

英国ブラッドフォード大学の Karin U. Schallreuter氏らによるこの研究は、皮膚に生じる白斑と言われる皮膚疾患と白髪の発生するメカニズムが類似していることを明らかにした。
白髪の場合は、毛根部に過酸化水素や活性酸素が過剰に貯まることでその細胞毒性とメラニン生成阻害作用が高まり、色素再生ができなくなる。研究では、この過酸化水素に対処することでメラニン色素の生成を促し、試験の成功で参加者の「生活の質」の向上が確認されている。
学会誌の編集長 Gerald Weissmann氏は「今まで数多くの白髪隠しの方法が試されてきたが、今回初めて、実際の治療のための方法が開発された」とこの研究成果が画期的であることを述べている。