チコリ根由来の健康食品で有効な減量効果

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2016.08.10

国際部

食物繊維イヌリンの健康食品「Orafti®Synergy1」の効果を示唆した論文2本が、メーカーサイトの7月プレスリリースに掲載された。

「Orafti®Synergy1」はチコリの根の繊維に由来し、オリゴフルクトースに富むイヌリンを含む健康食品。製造元のBENEO社はドイツの製糖企業グループSüdzuckerに属する健康食品メーカー。人と動物の健康食品を製造しており、世界6カ所のオフィスと5カ所の製造拠点、900人の従業員、75カ国に販売網を持つ企業である。

今回の論文では、「Orafti®Synergy1」の摂取による3つの効果が示されたという。1つには糖尿病予備軍とされた人の食事量が抑えられ体重管理に効果があったこと。2つ目は肝臓および筋肉組織中の脂肪量を減少させる効果があったこと。3つ目は食後のインスリン分泌の改善効果だった。研究者らは、発酵させたチコリの根の繊維には、糖尿病リスクのある人に特に有益なユニークな代謝作用があると結論している。

研究は2つとも、インペリアルカレッジ、ロンドンのGary Frost教授指導のもと実施されたもので、2015年の「Nutrition & Metabolism 」および2016年の「Annals of Nutrition and Metabolism」に掲載されている。

BENEO社の薬事と栄養コミュニケーション部部長のAnke Sentko氏は、糖尿病予備軍の人にとって朗報。チコリの根の食欲抑制作用は知られているが、今回の結果は糖尿病予防の戦略ツールとしての「Orafti®Synergy1」の可能性を印象付けた。と述べている。

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