美容とパーソナルケア市場でのM&Aが活発化

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2016.12.16

国際部

経営コンサルティング会社A.T.カーニーは、美容とパーソナルケア市場のM&A調査報告書を12月8日、発表した。「Shop or Drop: The Inevitable Path for Growth in Beauty」と題する報告書の中で、2010年から2016年に取引があった214件の企業買収、合併を詳細に分析。成熟市場に達した美容業界ではいかに戦略的な買収を遂行するかが、企業の存続を担うとし、その結果、今後、M&Aが加速すると予測している。

BPC業界は上位の大手3社が市場を寡占している状態。マスマーケットでは上位3社が39%、プレミアムマーケットでは上位3社が49%の売上を占めるまで集中している。A.T.カーニー社が、市場分析を繰り返した結果、業界トップの3社が45%以上のシェアを獲得したときに、業界が「転換点」に近づいていると判断するという。美容とパーソナルケア業界は、この域に達している。

企業買収の目的は、消費者へのアクセス、イノベーションへのアクセス、流通経路へのアクセス、市場へのアクセスなどがあげられる。

2010年から2016年までの214件のBPC取引の分析では、買収を頻繁に行う企業(年2回以上の取引)の企業価値成長率は、取引レベルが低い企業よりも26%高いことが示されているという。報告書は公式サイトからダウンロードが可能となる。

参考リンク
www.atkearney.com

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