一般社団法人 日本エステティック経営者会（東京都港区）理事長の出口雅康氏が4月20日、東京・赤坂御所にて開催された天皇皇后両陛下主催の「春の園遊会」に招待され、出席した。出口氏は「皇族の方々とエステティックについてお話しさせて頂く貴重な機会を頂き、大変感謝している。今後も安心と安全を確保したエステ機器・サービスの提供に努めていきたい」と気持ちを引き締めた。

出口氏が、園遊会に招待されたのは今回で2回目。昨年11月に予定していた「秋の園遊会」に、エステ業界関係者として初の招待を受けたが、三笠宮様の逝去で中止になっており、実際の出席は今年4月の春の園遊会が初めてとなる。

園遊会には、天皇皇后両陛下をはじめとする皇太子、親王、内親王など皇族方と、安倍晋三内閣総理大臣や国務大臣など政府関係者、衆参両院議長、最高裁判所長官・判事など立法、行政、司法の要人、都道府県知事、市町村長など地方行政の長、各界の功労者とそれぞれの配偶者約2,000名が出席した。

菅義偉 内閣官房長官（右）

天皇皇后両陛下をはじめ皇族方は、大勢の招待者らが立ち並ぶ通路をゆっくりお歩きになり、時折立ち止まりながらご挨拶。通路の最前列にいた出口氏も、天皇皇后両陛下から優しくお声を掛けられた。今回の園遊会には熊本県など震災地の関係者も参列。「天皇皇后両陛下は、時間を全くお気にせず、お一人おひとりにお言葉を掛けられていた。両陛下の優しいお心遣いをひしひしと感じた」（出口氏）。

秋篠宮殿下も出口氏のそばに立ち寄り、出口氏の語るエステの現状について、熱心に耳を傾けられた。出口氏によると、秋篠宮殿下からは、日本エステティック経営者会について「どのような活動をしているのか」「どのくらい会員がいるのか」などといったご質問があったという。

さらに、秋篠宮殿下は、エステに関するニュースもご覧になられているようで、近年のエステ機器をめぐるトラブルに大変心を痛めていらっしゃる様子だった。「エステ業界にはトラブルが多いというイメージを持たれていらっしゃることがわかった。だから、我々経営者会では一丸となって安心安全を提供していく努力を日々行っていることをきちんとご説明申し上げた」（出口氏）。秋篠宮殿下からは「頑張ってください」とのねぎらいのお言葉を頂いたという。

エステ業界関係者が、こうした公式の場に招待されたことは、エステが大きな社会的信用を得られている証左でもある。「これからも引き続き、施術を通じて事故を起こさないよう指導・教育し、エステティシャンが誇りをもって働ける職場づくりに全力で取り組みたい」（出口氏）との意気込みを示した。