アイビー化粧品、2018年3月期Q2の当期純利益は63.4%減
2017.11.14
編集部
株式会社アイビー化粧品(東京都港区)は14日、都内で決算説明会を開催し、2018年3月期第2四半期の売上高が前年同期比1.4%減の34億1000万円、当期純利益が同63.4%減の1億6800万円になったと発表した。「前年同期の2倍の売上を計画していたが、強化製品の拡販にこんなに苦戦するとは思わなかった」(常務取締役の中山聖仁氏)として想定外の業績結果となった。
今回、売上高が計画未達に至ったのは、同社が強化製品と位置付けている『レッドパワー セラム』の在庫が残って売り切れなかったことが大きく響いた。「2~3月に在庫があまり減らなかったので、9月に減らそうと思った」(中山氏)が計画通りいかなかった格好。
同社の売上の8割を占めるスキンケア部門において、『レッドパワー セラム』の受注に失敗した影響は大きい。セグメント別の売上高を見ると、スキンケアは前年同期比2.0%減の30億4000万円となった。メイクアップ部門は同1.9%減の1億2300万円、ヘアケア部門は同2.4%増の5600万円となった。
「はっきりした理由はわからない」(中山氏)ものの2桁の伸びを確保したのは美容補助商品。売上高は前年同期比17.9%増の1億5900万円で、「健康食品が割と売れた」(同氏)。
2017年9月末の販売組織数の進捗状況(2017年6月末比)については、販売会社が229(0)、営業所が5767(+43)、ビューティーマネージャーが3万240(+328)、アイビーメイツが24万5542(+1488)。組織数が増えるほど売上増加に反映される仕組みとなっている。
また、研修の新規動員数の進捗状況については増加傾向にある。「親と子のかかわり方教室」は前年同期比36.2%増の1466名、「SA研修」は同9.7%増の961名、「美容教室」は同30.4%増の3348名。「親と子のかかわり方教室」と「SA研修」は販売員になるための研修なので、数が増えるほど掛け算的に売上増につながる。Q2の業績は減収減益となったが「研修動員数で見ると決して悪くない」(中山氏)傾向にあると分析している。
さらに、全国の販売会社・営業所が運営するアルテミスサロン数(2017年9月末)については、アルテミス ザ・ショップが51店舗、アルテミス ザ・ルームが50店舗と計101店舗。「アルテミスを展開すると平均4割は売上が上がる」(中山氏)としており、2018年3月末には計110店舗を目指している。
2018年3月期通期の売上高は前年比20.0~57.5%増の80~105億円、当期純利益は同65.0~213.4%増の10~19億円を見込んでおり、「下期は浸透美活液『ホワイトパワー セラム』の販売もあるので、上期の失敗を挽回したい」(中山氏)考えで、業績予想に修正はない。
- 参考リンク
- 株式会社アイビー化粧品