「マイオカイン」が精油の機能成分で分泌促進されることを発見
2018.03.29
編集部
筋肉から分泌されるホルモン「マイオカイン」に着目し、皮膚組織との相互作用について研究を行ってきた株式会社ファンケル(神奈川県横浜市)は28日、精油の中にある機能成分が「マイオカイン」の分泌を促進することを発見し、肌の弾力維持やコラーゲン産生に関わることについても確認したと発表した。
皮膚線維芽細胞は真皮に存在し、肌のハリや弾力に重要なコラーゲンなどのタンパク質を産生して、たるみの予防を考える上でとても重要な細胞。また、「マイオカイン」は筋肉から分泌されるホルモンで、糖尿病や肥満、動脈硬化、がんなどを運動によって予防する健康増進効果が期待できる要因として近年、注目を集めている。
真皮と筋肉の組織は、肌の内部で密接に関係すると考えられているが、「マイオカイン」の皮膚機能に与える影響はあまり知られていなかった。そこで、同社では、運動不足や血行不良の環境を再現し、「マイオカイン」の分泌が皮膚細胞に与える影響について研究を行った。
同社では、今回の研究成果を応用して、顔の表情筋をあまり使わなくなったことで起こる肌のたるみにアプローチができるスキンケア製品『AND MIRAI』を開発した。引き続き、今後も「マイオカイン」と皮膚機能の研究を進め、今までにない新しい切り口のアンチエイジング効果を発揮する化粧品開発に努めていくとしている。