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健康食品の誤った情報は覆しがたい

ココナッツオイルの栄養に関する誤った情報が変えられるかを研究した結果が6月6日、「Nutrition, Metabolism and Cardiovascular Diseases」オンラインに掲載された。

ココナッツオイルの摂取には心臓代謝への利益がないという科学的エビデンスが出されているにも関わらず、その消費量は増加している。この状況には、ソーシャルネットワークでのココナッツオイル促進に起因する可能性がある。今回の研究では、ブラジル南部の住民へのオンライン調査で(有効回答数3160件)、ココナッツオイルの消費に関連するパターン、理由、信念、およびその認識されている利点を評価した。

ココナッツオイルの消費量を評価する11項目のオンラインアンケートを使用した。同じ研究で、ココナッツオイルを摂取した参加者(59.1%)には、ココナッツオイルの健康への影響についてのリテラシーを高めるための介入を受けた。ココナッツオイルを摂取した参加者の82.5%がココナッツオイルは健康であると考え、65.4%が少なくとも月に1回はココナッツオイルを摂取していた。81.2%では健康の改善を感じられないと報告した。ココナッツオイルは他の油脂と比較して優れた健康効果を示さないというメタ分析の結論を知らされた後も、73.5%はココナッツオイルが健康であるという意見を変えなかった。ココナッツオイルを摂取しなかった参加者のうち、47.6%が高価で、11.6%が不健康だと考えていた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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