株式会社ファンケル（神奈川県横浜市）の入社式が2日、本社で執り行われ、代表取締役 会長執行役員 ファウンダーの池森賢二氏は新入社員を前に、「（ファンケルは）恐れずにチャレンジする精神がしっかりと培われている。皆さんも大いにチャレンジしてほしい」とエールを送った。

同社は、肌トラブルを起こさない「無添加化粧品」から手掛け、次に高価だった健康食品の価格破壊を行って日本で初めて「サプリメント」という言葉を使って事業化した。

こうした経緯を振り返り、「当社は世の中を変えることに挑戦するベンチャー精神をもった会社。多くの失敗もあった」（池森氏）ものの、恐れずにチャレンジできる会社であることを強調した。

また、これまで広告は新聞、テレビ、雑誌が主役だったが、ネット社会の到来とともにフォロワーを多く持つインフルエンサーが主役となりつつある。「皆さんはこのような時代の中で育ち、変化を自然のこととして受け入れている。変化の激しい時代に入社した皆さんが、先輩社員が38年かけて作り上げたファンケルをしっかりと引き継いで、次の発展につなげてくれることを期待する」（池森氏）と述べた。

同社は、2018年度から第2期中期3カ年経営計画「実行2020～未来をつくる～」をスタートした。持続的な成長とともに、利益の大幅な伸長を目指す。

「新たな飛躍のために、今年からは新しい事業への挑戦や海外事業の強化に取り組む。“ALL－FANCL、ONE－FANCL”をスローガンに一緒に頑張ろう」（代表取締役 社長執行役員CEOの島田和幸氏）と呼びかけた。

今年は、昨年に比べ6名多い48名の新入社員が入社した。