日華化学株式会社（福井県福井市）はこのほど、2018年12月期第1四半期の売上高が前年同期比5.5％増の118億9600万円、当期純利益が同約9倍の12億8300万円となったと発表した。化粧品関連において、子会社の山田製薬株式会社（東京都中央区）の製造受託事業および、海外子会社の韓国DEMI KOREA CO.,LTD.が好調だった。

セグメント別の業績を見ると、化粧品事業の売上高は前年同期比8.3％増の32億400万円、セグメント利益は同20.1％減の4億8800万円となった。

前年第3四半期にデミコスメティクスにおいて主力ヘアケアブランドのフルリニューアルを行った結果、ヘアケアカテゴリーの売上高は回復基調にあるが、国内美容サロン業界全体の伸び悩みの影響が大きく、国内サロン向け化粧品の販売は引き続き苦戦を強いられている。

一方、山田製薬における化粧品ODM事業や、DEMI KOREAにおける販売は引き続き好調であるため、化粧品セグメント全体では売上高は増加した。しかしながら、国内サロン向け化粧品事業の将来に向けた新たな投資案件や工場のメンテナンスなどが発生した結果、セグメント利益は減少した。

2018年12月期通期の売上高は前期比1.0%増の490億円、当期純利益は同87.3％増の26億円となる見通し。