花王、内臓脂肪をためない食事法「スマート和食」を推進

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2018.06.21

編集部

花王株式会社(東京都中央区)では、食事の“量”ばかりを気にせず食事の“質”や“くらし方”を良くすることで、内臓脂肪をためない食事法「スマート和食」の情報発信を行っている。

同社は、2008年から内臓脂肪の蓄積と食事を含む生活習慣との関係を研究してきた結果、内臓脂肪の蓄積の増減に影響する食事習慣には、食事の“量”(摂取エネルギー)だけでなく、食事の“質”(食品選択・栄養バランス)、食事の“時間”(いつ食べるか)という要因があることがわかってきた。

そして食事の“質”と“時間”を工夫すれば代謝が高まって消費エネルギーが増え、摂取と消費のエネルギーバランスの改善に役立つことを科学的に見いだした。

内臓脂肪をためにくい食事の“質”は、食材では豆類(大豆および他の豆類)、野菜、魚介、果実、海藻、緑茶などの、日本型食生活でなじみのある食材の摂取頻度が高くなることから、「内臓脂肪をためにくいという日本型食生活の健康ベネフィットを、現代のおいしい食生活にスマートに取り入れる」という意味で、「スマート和食」と名付けた。

具体的に、内臓脂肪をためない食事の“質”のポイントとして、「脂質を減らしてタンパク質を増やす」「糖質をとるなら食物繊維を一緒に」「脂質をとるならオメガ3」の3つを挙げている。

花王本社の社員食堂では2014年から「スマート和食」の昼食提供を始め、現在、花王の国内11事業所にある社員食堂で提供を行っている。2014年に実施した3カ月間のモニター試験では、「スマート和食」昼食の摂取頻度が高い社員ほど大きな内臓脂肪の減少が見られ、この結果は2015年5月の日本産業衛生学会にて発表している。

2016年からは、健康経営に取り組む先進的な企業および健康経営の普及に取り組む地方自治体からの要請で、職場への「スマート和食」の導入を有償で支援している。

参考リンク
花王株式会社

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