【連載】大手化粧品会社の研究(62)アロインス化粧品の会社研究 ~オーデクリームS ロングセラー商品に~(上)

2018.12.3

特集

編集部

株式会社アロイン化粧品(大阪府大阪市)は、1981年9月に創業し1984年6月に現法人を設立した。法人設立後、2018年6月現在で、社歴は満34年になる。この間、2001年9月には、グループ会社のアロイン製薬株式会社(大阪府大阪市)四万十工場を竣工させた。

現在、市場に投入している自社ブランド化粧品は、スキンケア、メイクアップ化粧品を中心に22ブランド、約40品目に上る。

この中で、39年前から市場に投入し現在でも人気を誇る主力製品の「オーデクリームS」は、リニューアルを重ねながらロングセラー商品として牽引。また、高保湿ミルククリーム「マム」やアロインス製薬が通信販売を担当しているスキンケアシリーズ「アロエの森」(化粧水、保湿クリーム、乳液等)が堅調な売れ行きを見せている。

主力商品のオーデクリームSは、 自然の恵みがつまった薬用全身用スキンクリーム。 清流四万十川の水を、独自のハイテクノロジーシステムでさらに純粋化して、医療用点滴水にも使用されるレベルの水を使用。同時に、 保湿成分であるアロエエキスを配合し、角質層をうるおいで包み保護する浸透技術を駆使して実用化に繋げた。
アロエ化粧品の原料として使用のキダチアロエやアロエベラは、アロインス製薬四万十工場内の自社農園(有機JAS認定)で有機栽培した良質アロエ。
現在の製品販売比率は、スキンケアが7割、メイクアップ2割、ヘアケア1割となっている。
一連の化粧品販売は、販売代理店(化粧品商社等=表参照)を通してドラッグストア、量販店等の流通(小売店)と理美容サロンなどを主体に販売している。

同社が明らかにしている売上高は、2017年度で17億円(アロイン化粧品単独の売上)に上る。
今後の収益向上策は、自社ブランド化粧品のPRを行なう代理店や量販店本部のバイヤーに対する販促の強化である。

 

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