【連載】大手化粧品会社の研究(87)ナガセビューティケアの会社研究 ~異彩を放つビューティコンサルによる化粧品販売~(上)

2019.04.8

特集

編集部

株式会社ナガセビューティケア(NBC、東京都中央区)は、化学専門商社の長瀬産業株式会社(東京都中央区)のグループ会社。1967年に家庭用クリーナーの直販グループとして創業。1991年に現法人を設立し「総合美の創造」をうたい文句に自社オリジナルの化粧品、健康食品の開発を本格化し通販と全国の営業拠点オフィス・サロン中心に顧客向け販売を行っている。

現在、販売している自社開発化粧品は、ローズマリーなど天然成分配合のスキンケアや肌の悩みに対応したスペシャルケア、ヘア・ボディケア商品など約25品目を通販市場に投入。また、全国に開設したサロン機能を持つ営業拠点(オフィス・サロン)で販売している。

オフィス・サロンには、肌診断装置を導入し、商品や健康について専門的な知識を持つビューティコンサルタントを配置して肌質にあった自社化粧品等を提案・販売。また、プチエステや肌エステ等の簡単な施術を行っている。
オフィス・サロンでの顧客対応による化粧品販売は、原則的にビューティコンサルタントが販売することが基本。それだけに、ビューティコンサルタントの総合的なスキルが求められている。

同社は、ビューティコンサルタントの輩出を図るため、レッスン・サポート体制を組んで育成に乗り出している。
レッスン・サポート体制は①ハローステージ②スキルアップステージ③エキスパートステージ④プロフェッショナルステージの4段階を設けている。
①のハローステージは、同社を知り出会いの場でファーストレッスンを行う
②のスキルアップステージは、美容に関する知識と技術3回を行うビューティコースとフェイシャルエステのテクニックを4回にわたって学ぶフェイシャルコース、健康食品の知識を学ぶヘルシーコースがあり入会後6~8ヵ月間で習得する
③の得意分野のスキルを身に着けるエキスパートステージは、メイクアップアドバイザーコースとフェイシャルアドバイザーコース、ヘルシーアドバイザーコースの3コースを設け約6ヵ月から1年の期間、メイクテクニック、フェイシャル施術の専門知識・技術を習得する
④のプロフェッショナルステージは、スキンカウンセラーコースとヘルシーカウンセラーコースがあり美と健康について相談・提案できる高度スキルの専門家を育成する
同社はビューティコンサルタント教育について「経験がなくても教育システムが充実しているから、安心にて学べる。また、各地域のリーダがスキンアップをしっかりサポートする体制を整えているため安心して学べる」と説く。

同社は、創業して50年を経過した現在、「美と健康」をモットーにしながらビューティコンサルによる独自の販売法は、異彩を放つ。

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