【連載】大手化粧品会社の研究(89)コスメフリークの会社研究 ~主力商品の角質ケア用パウダー、鼻ブチを拡販~(上)

2019.04.15

特集

編集部

株式会社コスメフリーク(東京都港区、社長:宮田万穂氏)は、2014年1月に設立した美容関連の新興企業。業務内容は、オーガニック化粧品や美容用品等の企画と通販、ネイルサロン等への卸販売を行っている。
特に、事業の特徴としてかかとなどの角質ケア用フットケア用品(かかと角質ケアグッツ)を取り扱っていることや海外でフットケア用品を販売するなどの特異性がみられる。

主力のかかと等の角質ケア用フットケアバスパウダー「シェルティフット」(商品名)はオーガニック製で、パウダーを10分程度お湯等に浸した後、手で回転しながらマッサージするだけで角質をケア・保護する。
軽石で削ったり、薬剤で剥がしたりするのではなく天然成分で角質を柔らかくし、マッサージでこすり落とす新しいかかと角質ケア製品。
シェルティフットの主成分は、ホタテ貝殻セラミックスで、タンパク質を凝集させる働きがありケラチンタンパク質でできているかかとの分厚い角質層に作用することによって角質を落としケアができる。また、ホタテ貝殻セラミックスは、CROの皮膚刺激性試験で蒸留水よりも低刺激であることが証明されている安全な成分。「ケミカルピーリングでかぶれた経験がある方や自然派思考の女性も安心して使用できる」という。

シェルティフットは、2014年10月に通販市場に投入するとともにネイルサロン、美容サロン等に卸販売をはじめている。製造は、外部に委託生産。
同社は、シェルティセットに続いて2015年2月に韓国製の鼻のアイプチ「鼻プチ・コポン」(商品名=写真)を輸入し国内のオンライストア市場に投入・販売した。
鼻腔内に挿入するだけで、アイプチのように手軽に鼻の形を整えることができる製品。XS、S、Mなど全5サイズあり鼻の大きさ、性別問わず使える。「美容整形やフィラー注入なしで鼻を高くすることが特徴」という。

同社は、主力商品を市場に投入して4年から5年を経過した。新興企業として事業の経歴は浅いが国内の需要掘り起こしにかける期待は大きい。
そのためにも、資金調達、投資誘導を含む具体的な戦略を盛り込んだ中期の経営計画策定が必要だ。先行き経営が目指す目標を明確に示し、進むべき羅針盤を明確化することが早急にもとめられる。

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