【連載】この中小化粧品会社に注目⑩ブルーム・クラシック(上)~化粧品OEM・エステ事業の両輪で成長~

2020.09.7

特集

編集部

株式会社ブルーム・クラシック(東京都港区・愛媛県松山市)は、化粧品のOEM事業と美容事業(エステサロン事業)の2事業を主力に事業を展開する成長企業。創業は、1987年4月に愛媛県大洲市で事業を開始、今年で創業33年になる。東京都と愛媛県松山市の2本社制を敷く。

化粧品、医薬部外品等のOEM事業は、2009年7月に愛媛県大洲市長浜町に研究開発室を備える化粧品製造工場「愛媛テクノ工場」を建設・稼働させてから急速にOEM事業の拡大を図った。
かつては、大阪で協力工場と連携し化粧品工場を運営してきたが「顧客に提供する化粧品は、自分たちで一元管理し安全性をもって届けたほうが良い」との考えから自前の工場を建設し、自社製造に踏み切った。
現在、同工場で製造されているのは、全国に約200店舗展開しているエステサロンで使う化粧品を中心に生産。

同社の強みは、マーケティング・企画・研究開発・製造・品質管理まで一貫生産する体制を確立したことに加えて原料こだわった処方に注力している。特に、同じ原料でも原料グレードにこだわり、最大限の機能性と使用感を実現。中でも、ジェル製剤に用いる原料は、天然由来にこだわっている。汗などに含まれる電解質にも影響を受けない保湿性が高く持続性のあるジェル製品を製造に力を入れる。また、高圧乳化装置による独自の成分を包含したオリジナルナノカプセルの製造を実現している。

化粧品の開発では、国内の有機栽培素材を開拓して独自に集めた55種類のオーガニック原料を使用したオーガニック化粧品やエステ向け化粧品、ヘアケア商品など自社ブランド化粧品9ブランドを商品化して美容サロンやドラッグストアなどに販売。同時に、OEM先に自社ブランドの化粧品を提案してOEM受注の拡大に繋げている。

同社は、OEM先からの裏付けデータの提出を求めに応じて肌の有用性評価データをはじめ、各種試験による安全性と有用性の実証・抗酸化能測定試験、経皮吸収試験、チロシナーゼ活性阻害試験、ヒトパッチテスト・スティンギングテスト、細胞毒性試験等の各種試験による安全性と有用性の実証を行っている。
また、研究開発室での処方開発、 使用試験等を経てサンプルを作成し、使用テスト、アンケート等を重ねて検討し肌評価システムの導入をはかっている。さらに、企画・デザインから商意匠登録までをサポート。同時に、薬事法・特定商取引法に則ったパンフレット・チラシ等のご提案、輸出入に関する業務の受託等のサポートも行っている。

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