【連載】この中小化粧品会社に注目⑩ブルーム・クラシック(中)~子会社でエステ事業展開、ライセンス加盟契約採用~

2020.09.8

特集

編集部

OEM事業と並んでブルーム・クラシックのもう一つの牽引事業が美容事業(エステサロン事業)である。
エステサロン事業は、同社100%の子会社「彩さ美」(愛媛県松山市、2013年7月設立)とミスエステ、エステツイン、アッシュエルポーテなど5社の美容事業子会社が展開している。

彩さ美は、直営サロン展開、5社の美容子会社がエステサロンのFC加盟店展開に取り組んでいる。
現在、彩さ美が展開する直営エステティックサロン数は、東京以西中心に73店舗、5社の美容子会社が展開するフランチャイズ(FC)サロン数が約130店舗の合計約200店舗に上る見込み。
このエステ展開の中で、エステサロンのFC展開についてフランチャイズ契約ではなくライセンス加盟契約に基づいて加盟店拡大を図っている点に特徴がみられる。

一般的にFC契約は、本部と加盟店が契約を締結することで、契約後も継続的に経営指導にあたる形態を主とする契約を指す。
これに対し5社の美容子会社が採用しているライセンス加盟契約は、広い意味で商標権や特許権などの知的財産権の使用を許諾する契約を指す。
契約の内容や条件、対価等については、明らかではないが契約者間の自由裁量にゆだねられているとみられる。

こうしたFC展開にライセンス加盟契約を採用している理由として独自に開発したミスエステ肌解析機「スキンナビゲーションシステム」(写真)から導き出される解析肌年齢に対応したトリートメントや5歳刻みの化粧品等の提供及び販路拡大や経営ノウハウなども包含してパッケージ販売(パッケージライセンスビジネス=PLB)することで、加盟店の拡大と収益の向上に繋げる狙い。
PLBは、商標を含めたブランド・デザイン・コンセプトなどをパッケージ化してそのパッケージの使用を許諾するもの。
ここへきてFC加盟店を地域に根差したドミノ店舗とするため、地域限定の加盟店募集を始めている。

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