【連載】この中小化粧品会社に注目⑪日本オリーブ(下)~オリーブ葉の高機能化、化粧品処方等開発~

2020.09.11

特集

編集部

日本オリーブは、 オリーブ葉成分の微生物変換による高機能化と化粧品素材としての応用開発が日本農芸化学会主催の「2019年、農芸化学中小企業産学・産官連携研究助成金」に採択された。
同助成金は、日本農芸化学会主催の補助事業。公的研究機関に所属する研究者と中小企業との農芸化学分野の共同研究について公募し顕彰することで、研究成果の早期創出と産業化を支援、助成するもの。

同社が助成金として採択された研究開発は、岡山大学と共同開発したオリーブ葉からオレウロペインアグリコンを高濃度かつ効率良く抽出することに成功し、それをオリーブの花から採取した微生物によって還元型オレウロペインアグリコンに変換することを見出した。
この還元型オレウロペインアグリコンの抗酸化活性は、既存の抗酸化剤として知られているビタミンCやビタミンEより強力な抗酸化活性を有することがわかっている。しかし、さらに産学官共同で新たな機能性について調べ、化粧品、食品素材としての応用開発研究を進めることを目的に助成制度に応募し、採択された。
特に、同社のオリーブ葉に焦点を当てた研究開発で注目されるのは、ビタミンCやビタミンEなどに比べて優れた抗酸化効果を有する新規化合物を開発したこと。また、オリーブ葉を発酵食品微生物により変換することで化粧素材の創出を実現したことが大きい。

こうした大学等との共同開発による新規化合物の開発や化粧素材の開発、化粧品処方の開発を応用して化粧用オリーブオイルをはじめ漢方原料の紫根やトウキを配合したクリームの開発。さらには、オリーブや紫根など和漢植物の成分を配合したスキンケア導入美容オイル「オリーブマノン ラグラシアオイル」などを相次いで開発し市場に投入した。

これまで、根から抽出した紫根エキス等を配合した基礎化粧品、メーク用品、バス用品等は、約80品目以上にのぼり現在、オンラインショップ、直営店、カウンセリング店などで販売している。

同社は「暮らしの中に、オリーブを」テーマに掲げながらオリーブを通じた社会貢献を企業活動の基本姿勢として取り組んでいる。

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