【連載】この中小化粧品会社に注目㉒マ―ナーコスメチィックス(上)~三相乳化技術でPBコスメを開発~

2020.11.5

特集

編集部

株式会社マーナーコスメチィックス(千葉県市川市)は、化粧品・スキンケア・ヘアケア製品のOEM事業と基礎化粧品を中心としたPB(自社ブランド製造)商品の開発・製造・販売および海外化粧品の輸入代行などを行っている。
同社は、昭和14年に「マーナー」ブランドによる総合化粧品メーカーとして発足。昭和46年には、漢方生薬エキス配合化粧品を市場投入し、自然志向の化粧品として注目を浴びた。
現在の事業規模は、資本金3000万円、年商約40億円、社員数約150名。市川市に本社工場、岩手・一関にくりこま高原藤沢事業所、千葉県八街市に八街工場を持つ。

事業の特徴として「三相乳化技術」を取り入れた製品開発と製造及び国内インバウンド対応のハラール認証化粧品(2015年ハラール認証取得)のOEM受託に特異性がある。
三相乳化技術は、界面活性剤を使用しない乳化方法。柔らかい親水性ナノ粒子の物理的作用力(ファンデルワールス引力)を利用して物質を乳化させる方法で、1種類の界面保持剤があれば、どんな乳化でもできる。また、酸性でもアルカリ性の物質でも長期に安定させることも可能。三相乳化技術は、神奈川大学が開発し、基本特許を持つ。

従来の乳化技術は、水と油の両方を引き寄せる性質がある。この性質を利用した乳化は、水中油滴型「オイルインウォータータイプ」(O/W型)乳化と油中水滴型「ウォーターインオイルタイプ」(W/O型)乳化で、界面活性剤を変える必要がある。また、2種類以上の物質を乳化させる場合は、状態を安定させるために複数の界面活性剤を使う必要があった。
複数の界面活性剤を使うということは、原価がかさむとともに物質を安定させるため配合も考える必要があった。

同社が三相乳化技術で商品化したPB商品には「ホワイトコンク」「ピュアナッツソープ」、「エレンス2001シリーズ」などがあり永年にわたりロングセラーとなっている商品を含めて製造販売している。

同社では、三相乳化について「化粧品の性能を向上させる効果が期待できる。三相乳化を使った美容液や乳液、さらに日焼け止めなどに利用している。従来の乳化方法を使った製品に比べより肌になじみやすい」と効果を説く。

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