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ニキビは摂食障害の危険因子になり得る

ニキビの発症と摂食障害の関連を検討した論文が7月2日、「Journal of cosmetic dermatology」オンラインに掲載された。

摂食障害患者の皮膚所見に関する研究はあるが、ニキビ患者の摂食障害を評価する研究はない。そのため、今回の研究ではニキビ患者の摂食障害を調査し、ニキビの重症度、生活の質、および肥満度指数(BMI)が摂食障害に及ぼす影響を評価した。

研究の対象はニキビ患者232人と健康な対照者314人とした。ニキビの重症度は皮膚科医によるニキビ重症度尺度(GAGS)で評価し、摂食態度検査-40(EAT)およびニキビ生活の質尺度(AQLS)は患者の自己報告とした。EATスコア30ポイント以上で摂食障害リスクがあるとみなした。EATスコアの中央値(ニキビ患者15対対照者13)、およびEATスコア30ポイント以上の人の割合(14.2%対2.2%)は、ニキビ患者群で有意に高かった。EATスコアとAQLSスコアの間には有意な正の相関があったが、ニキビの重症度とEATスコアの間には有意な関連はなかった。EATスコアとBMIの間には有意な正の相関が見られた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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