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ながら食いをやめ、咀嚼音を聞くと食事の量が減らせる

食事の音が食べる量に影響を与えていることを明らかにした研究が3月15日、米ブリガム・ヤング大学のプレスリリースに発表された。この研究は「Food Quality and Preference」オンライン版に掲載されており、詳細は同誌6月号に掲載される。

食べ物を咀嚼するこれらの音による食事量への影響を研究者らは「クランチ効果(Crunch Effect)」と呼んでいる。クランチはバリバリ、ぼりぼりといった噛み砕くときの音を指す。これらの音を意識している場合には食べる量が制限されるので、研究者らはヘッドフォンをしながら、テレビを見ながら、音楽を聴きながらの食事は避けたほうがよいと示唆した。

「消費者も研究者も、食の経験で重要な感覚である食品の音を見落としている」と論文共著者のGina Mohr氏は述べている。

研究では、参加者が軽食を食べながら、ノイズを大きく再生または静かに再生する2つのグループに分けて比較した。大きな音のグループでは咀嚼音はかき消されていた。その結果、静かなグループでは軽食のプレッツェルの食べた量は2.75個、大きい音のグループでは4個以上と、咀嚼音が聞こえるほど食べる量が減っていた。

研究者らは、これは今起こっていることに集中するというマインドフルネスの考え方であると言う。食品の味や外観だけではなく、食品の音にも集中することで食べる量を減らすことに役立つ。次に何か食べるときには、ヘッドフォンを外し、食べ物の奏でる素敵なサウンドに耳を傾けてほしいと、研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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