【連載】この中小化粧品会社に注目㉚ティアーズ(上)~欧州のヘアケア等を販売、美容サロン1万8千軒取引目指す~

2020.12.14

特集

編集部

美容サロン向けヘアケア製品の専業メーカー株式会社ティアーズ(東京都町田市)は、1985年に創業以来、国内約25万に上る美容院のうち、1万8000軒の美容サロンとの取引を目標に掲げながら自然の恵みと最新のテクノロジーを融合した高品質なオリジナル製品を開発・販売している。2019年3月現在の社員数は、約100名。
最近では、ヨーロッパの化粧品メーカーと業務提携して、国内美容サロン向けにスキンケアやヘアケア製品等を投入・販売するなど新製品で攻勢をかけている。

その顕著なケースが2018年にオーストリアのトロールコスメティック社と業務提携を結び正規代理店としてヘアケア製品等(写真)の販売を始めた。
トロールコスメティック社は、スキンケアのスペシャリストとしてEU域内で広く浸透しているほか高級ヘアケア分野でも高品質を誇っている。

販売提携の第一弾として2020年1月に高級ヘアケアブランド「マーリス モォラー」シリーズに水素カプセルを配合したシャンプーとトリートメント(マスク)及び水を使わずにシャンプーができるヘアパウダーを投入・販売した。
同品は、筆状のドライシャンプーで、シルクパウダーを頭皮全体に塗布することで皮脂を吸収し、ボリュームアップ効果が期待できる。

また、ヘアカラーブランドの「ルーモス ダイヤモンドカラー」は、トウモロコシ由来のエコサート認証を取得したスキンクリームベースを採用している。
ダイヤモンドカラーは、ラメラ液晶により、アンモニアを低減するとともに生分解性が従来品に比べて染料の負担を軽減できるのがミソ。
さらに、特殊技術「水素発生型カプセル」を採用していることも特長。水素は、悪玉活性酵素を水に変える優れた抗酸化作用を持つほか疲労軽減効果があることが学会等で発表されるなど注目を集めている。

同社は、イタリアのギビアン社と共同開発したヘアカラー剤も投入・販売するなど先行きワールドワイドに視野を広げ世界中の優れたヘアケア製品を国内美容サロンに供給していく方針。

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