【連載】この中小化粧品会社に注目㉜ミリオナ化粧品(下)~ラシェルと連携し化粧品・サプリをOEⅯ提案~

2020.12.22

特集

編集部

ミリオナ化粧品は、Ⅿ&A企業買収したラシェル製薬を買収1年後にグループ化して連携を強化した。
両社は、ここへきてナイアシンアミド(NMN)を配合した化粧品・サプリメントのODM提案に打って出ている。
美白や抗シワ素材のナイアシンアミドについて同社は、乳液・ローション・クリーム・美容液等について医薬部外品の承認申請を行い、申請剤形全てについて承認を得ている。
NMNは、水溶性の有機化合物で古くから化粧品および医薬部外品の成分として広く使用されてきた。NMNを化粧品に配合する場合、セラミド合成促進等によるバリア機能改善作用や色素沈着抑制作用、抗シワ・抗老化作用を目的に、スキンケア化粧品、ハンド&ボディケア製品、メイクアップ化粧品、洗浄製品、頭皮ケア製品、洗顔料、シート&マスク製品などに幅広く使用されている。
最近では、2018年に医薬部外品シワ改善有効成分として改めて承認されているほか、サプリメント分野でも食薬区分リストから外れ、エイジングケア素材として注目されている。
NMNの表示は、医薬部外品シワ改善有効成分として配合されている場合のみ、医薬部外品表示(有効成分)に「ナイアシンアミド」と表示。また、医薬部外品の場合は「ニコチン酸アミド」と表示されている。

一方、黑砂糖エキスやサトウキビ若葉などの沖縄県産素材を用いた化粧品・サプリメント等の開発にも力を入れている。すでにメラノイジン成分を含有している黒砂糖エキスは、医薬部外品の添加剤(保湿剤)としての承認を取得したほか食品向けのエビデンスを実証してカプセル剤の商品開発を進めている。

こうした NMN配合の化粧品や沖縄県産素材を用いた化粧品・サプリメント等について両社連携しながらODⅯ提案するなど受注拡大につなげている。

社員数約110名に上る同社が強みとしているカテゴリーは、製品開発力にある。また、自社で開発した素材の品質と安全性を証明するため、データ蓄積と証明を社内で構築していることがあげられる。

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