【連載】この中小化粧品会社に注目㉞アルペンローゼ(上)~オーガニック精油と植物原料仕立ての化粧品販売~

2021.01.21

特集

編集部

アルペンローゼ株式会社(東京都中央区)は、エッセンシャルオイル(精油)や植物エキス等を配合して商品化したナチュラルヒーリング化粧品メーカー。1989年7月に法人を設立して以降、心と体に快いアロマ関連の研究開発に努め、日本のアロマテラピー化粧品の草分け的存在として名を馳せた。

アロマテラピーとは「芳香療法」を意味する。ハーブ(薬草・香草)や果実・樹木などから採取される100%天然のエッセンシャルオイルを利用した自然療法。ストレスからの解放や心身の健康と合わせて美容への利用などに一段と広がりをみせている。

同社が1996年にアロマテラピーの基となるエッセンシャルオイル(オーガニック製油)とオーガニック植物原料を採用して商品化したナチュラルヒーリング化粧品が「ラ・カスタ」(ブランド名)である。

現在でも主要ブランドの「ラ・カスタ」は、ヘアケア、スキンケア、ボディケア、エッセンシャルオイル等として商品化を図るとともに、精油とオーガニック植物原料を採用した「アロマエステ」やバラにまつわる成分とオーガニック植物成分を配合した「ホワイトローズ」、ツヤとなめらかな手触りの髪に導く「アロマリヴァイタ」としてシリーズ化した。
現在、いずれの商品も通販に加えて、東京・銀座、吉祥寺をはじめ国内有名百貨店に開設した10店舗に上る直営店舗や取扱店〈卸し〉等で販売。また、ヘアケア化粧品の「ラ・カスタプロフェッショナル」(写真)は、美容サロン専用限定品として販売している。

販売に関わる社内担当部門は、ナチュラル化粧品の卸販売及び直営店の運営を営業部門のナチュール事業部が担当。また、プロ(美容室)用ラ・カスタ化粧品の卸販売と技術講習は、プロフェッショナル事業部が担当。ナチュラル化粧品、エッセンシャルオイルの製造は、長野県大町市の「ラ・カスタ製造工場」で行っている。

こうしたラ・カスタの製造・販売は、グループ会社のパシフィックプロダクト(化粧品、医薬部外品ならびに美容関連商品の卸販売及び輸出入並びに化粧品のOEM、通信販売[ヒーリング ビューティショップの運営]とラインハルト(理美容サロン専用化粧品及び医薬部外品及びナチュラル化粧品の製造)の2社と連携して行っている。

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