【連載】この中小化粧品会社に注目㊱クレコス(上)~農商工連携事業で自然派化粧品開発~

2021.02.3

特集

編集部

株式会社クレコス(奈良県奈良市)は、1990年創業の自然派コスメメーカー。「米ぬか」や「へちま」など日本の伝統的で良質な自然原料を使用した自然派コスメの草分け的存在として知られる。
現在は、無農薬栽培の大和茶を配合したエイジング効果の高い「クレコス」と天然成分100%で化学成分完全フリーのワイルドクラフトコスメ「クオン」の2ブランドを柱に化粧品事業を展開している。
中でもクオンは、経済産業省と農林水産省共管の補助事業「農商工連携事業」(農林漁業の1次産業と商工業者の2次産業による連携事業)に認定(2010年6月)されて開発した。

同社は、古代から伝わる大和茶を耕作放棄地を活用して自然農法で栽培する事業に取り組む自然農園事業者と出会い、これをきっかけに自然農法で作る大和茶を原料にした化粧品を開発・製造・販売する農商工連携事業をスタートした。

開発にあたって原料の大和茶に含まれるカテキンを化粧品に入れただけでは、事業としての新規性はない。
そこで、近畿大学農学部に依頼して茶の栽培指導を受け、収穫量や茶の葉、 実、花等の有効成分含有量を増やす取組みを行った。また、静岡県立大学との産学連携研究で茶葉エキス・ 茶花エキスの有効成分を水だけを使って極限まで抽出する亜臨界水抽出法を日本国内の化粧品原料抽出において初めて採用するなどして開発にこぎつけた。

現在、2つのブランド化粧品の中で基礎化粧品「クレコス」は、国産の有機農法によるヘチマや米ぬかなどを原料としたもの。リッチな使用感とエイジングケアを重視したシリーズ展開している。
クレコスの姉妹品「クオン」は、なるべく人間の手を加えない自然農法による茶を使用し、化学成分完全フリーを実現。
2つのコスメは、オーガニックに対する世間の認識が広がるにつれて注目されるようになり、今では材料と品質にこだわりを持つ女性に支持されるなど多くのリピーターを獲得している。

販売は、通販を主体にオーガニック製品を取り首都圏の雑貨店約200店舗への卸販売及び台湾等海外販売を行っている。また、グループ会社としてオーガニック原料販売とオーガニック化粧品のOEⅯ及び海外化粧品の輸入代行等の事業を行うアルデバラン株式会社(大阪府大阪市)が担当している。

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